秋元珈琲焙煎所さんの９周年イベントに
てのひらワークスの受注会を開かせていただくことになりました。
すごくすごくありがたいことです。

ここに至るまでのことを振り返ります。

４年前にナチュラルシューストアさんから電話がきて
「栃木から来てくれた素敵なご夫婦が奥様のお誕生日プレゼントにとＣＯＭＭＯＮを選んでくれましたよ」というその嬉しそうな声は
未だに耳に心地よく残している。
お取り扱いをはじめて間もないころだったから、一足一足誰かの足元へと受け渡されていくたびに歓喜していた。
その栃木からのご夫婦が秋元ご夫妻だったことは、しばらくして共通の知人が教えてくれた。

それから２年後、二宮のにちようびさんでの受注会で初めてお会いできた。
お顔を見た瞬間、直観で秋元さんだと感じた。
よく履きこまれた（由布子さんの）【ＣＯＭＭＯＮ】で確信した。
にちようびさんへは健太さんの靴の相談でいらしてくれた。
その時展示していたピカピカの靴ではなく、僕が履いていたクタクタの試作靴を選んでくれたことが印象的だった。
中段左の靴がその時に作った【ＭＯＮＫ】（とってもいい感じ！）

【ＭＯＮＫ】ともう一足【革の鼻緒サンダル】のご注文も頂いた。
この時ずっと大事に残していた本藍染の鹿革を思い出した。
それはもう買いたくても買えない最後の１枚で、この革に相応しい人が現れる日まで手元に残しておこうと思っていた革だ。
その時は今だと感じた。秋元さんにきっと似合う。この人に履いてもらいたいなと思った。
これはお金との交換はできないけれど、僕のこの世で一番好きなものならと、そこでハッと思い付いた。
「珈琲と交換はどうですか？？」

秋元さんとぐっと近づいたのは、このサンダルとコーヒーの交換が特別大きい。

つづく。