今朝、ぶんちゃんが学校に行きたくないと小さく訴えてきた。
初めてのことだと思う。
理由はいろいろあるようだったけれど、小さなストレスが積み重なって
ちょうどそれが崩れたような気がした。
ひとつは、授業が簡単すぎてつまらないという。
一度見たり、聞いたりすれば、大抵のことは理解してしまう頭脳を持つ彼には
国語や算数の授業は退屈な時間だろう。
１００点取れるタイプではない、計算も間違えるし、漢字も読み間違える。
でも彼には８歳にしてすでに自分の道理がある。社会生活から刷り込まれたものではなく。
彼の思考の出発点は、僕なんかよりはるかに深く、美しい湧き水のようだ。
生意気な奴だけど、悪気はない。
他人の気持ちはくみ取れるけれど、反対に自分の気持ちは掬ってもらえない哀れな天才ボーイぶんちゃん。

今日学校休んで、丸一日ネットゲームで発散し
明日からは行く！と明るい表情を取り戻したぶんちゃん。
彼の生き方を、僕は共感してあげられないかもしれない。
でも彼には日々楽しく、自分に嘘をつかずに生きていってほしい。
この濁りきった体と心には、ぶんちゃんの生きる世界が毒であっても僕は飛び込んでいく。