金曜日の午後は聞司の自由時間。
スケボー、ボルダリング、図書館、英語、ゲーム、テレビ、自転車などなど、
ひとりで自由にやりたいことをする。僕らもそれに出来る限り応える。

今日は靴の仕事をとなりで見ていたいらしい。

こうして自分をみると、親父にそっくり。

お金を自分で管理し始めてから金銭感覚がだいぶついてきたように思える。

「靴はいくら？」と聞かれ「一足５万円」というと
「たかっ！」と驚く。

「高いよ。お父さんの靴は。聞司の今履いている靴はいくらだと思う？

「５千円くらい？」
「おっ正解。（この辺の感覚は素晴らしい。）ここで考えてみよう。なんでそんなに違うのでしょうか？」

するとしばらく考えて
「僕の靴は脆いんよ。でもお父さんの靴はつよくて、革でどこにでもいけるから。」

「その通りだな。長く使えて、どこでも行けるのが良い靴だな。じゃあ５万円高いけど、どう買う？」

「大人になったら買おうと思う。」

「まけときますよ。」

「ありがと～」