「作るってたのしい」/11月6日

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多聞が学校の授業でガンプラをつくったことに
興味津々で自分も真似したくて仕方がない聞司は、すぐにネット検索をし始める。
もうこうなったら手に入れるまで収まらないので、数年ぶりに久しぶりにイオン倉敷へ向かうことにした。
僕はなにも検索もせず行き当たりばったり行動で家族を振り回すことも多く
今回もなにかしら見つけて気が納まればよいと思っていた。

イオンに到着し、また何も考えず一番近い入口から入る。

適当に進むと、HOBBYZONEというお店が目に留まる。
いきなりガンプラが店頭に陳列されていて、聞司が走り出す。
かなりたくさんのガンプラ、少年聞司だけでなく青年から中年まで男たちが目を輝かせ
箱を両手に積み上げていく。
すこし奥まで進むと、車、飛行機、お城など、カッコいいプラモデルがたくさんある。
一番奥はミニ四駆もパーツも豊富に並んでいる。多聞と聞司は実物をみるのが初めてだったので、
僕は「これが強力な電池で、これがグリップのいいタイヤで」と子どもの頃を思い出して楽しく説明をしてしまった。

となりにはいまハマっているドラクエゾーン。
メタルドラゴンのオブジェがめちゃくちゃカッコ良くて、思わず買いそうになったが
在庫がなくて良かった。お金を使ってしまうところだった。

ひと通りお店を周った後、お目当てのガンプラに戻り
欲しかった初代ガンダムのエントリーモデルを買うことができた聞司。
自分のお小遣いでレジでお会計をしている聞司はとてもいい顔をしていた。

イオンに着いて、30分も経たないうちに目的をひとつ達成した僕らは
もうひとつの目的、多聞のマイクラのスイッチソフトを探すことに。

とりあえず地図を見ることにして
タッチパネルを操作し、ゲーム屋さんを発見。
同じフロアの近いところにある。

先人を切って聞司がずんずん進む。こういう時本当に頼もしい。
僕と多聞は聞司を見失わないように跡を付いていくだけ。
お店を見つけた聞司はその小さな身体でスルスルと人混みをすり抜けて
あっという間に僕らはその姿を見失った。

すこし遅れてお店に着いた僕らに、
聞司は「最後のひとつ!」といって、その手にはお目当てのソフト。
中古販売しているお店のようで、半額のお買い得価格だった。
まさかこんなうまくいくとは。
そのままレジへ、今度は多聞が財布からお札を取り出す。
今回は半額とはいえ大金。多聞はかなり緊張しているようだったが
隣でなにか手伝おうとしている聞司がいることで
そこに甘えるのではなく、逆に兄として頑張ろうという決意の表情がとてもよかった。

こうして1時間もたたず、最短ルートで最高の結果をだした二人。
僕もいつもなら歩き回ってぐったり不機嫌になるところが
今回は上機嫌で行きも帰りも運転して吉備の山へ帰ることができた。

帰宅後、すぐにガンプラを作り始める聞司。
すこし多聞に手伝ってもらいながら、苦戦もしつつ無事に完成。

聞司の完成直後の感想が印象的だった。
「お父さん、僕気付いてしまった、つくるってたのしいんだ。」

2022.11.6家族