エゴ/5月20日

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秘密基地に今日も友人たちが立ち寄ってくれた。
来てくれる人みな、「とても素敵です!」と山へ声を投げ掛けてくれる。
おそらく10年以上のあいだ、人の声がこだますることもなかったこの地に
いまは温かな愛のある言葉と眼差しが日々向けられている。

でも
このまま放っておいたほうが良いのでは。と思うこともある。
何十年もすれば、自然の力でいずれ森へと還っていくだろうと思う。
困るのはひとだけだ。
僕(ひと)はきっと余計なことをしている。
僕(ひと)はこの地には不必要な存在。
邪魔物が入ってきたと、動植物は思っているに違いない。

僕はただそこの仲間に入れてほしいだけ。
大地を再生したい、池を綺麗にしたい、花を愛でたい、
それらすべて自分のエゴを持ち込んで
仲間に入れてほしいなんて、なんて図々しい奴だと思う。

2022.5.20野生の時間