一昨日、棟梁の仕事がすべて終わり
昨日から恵子さんと二人で秘密基地をつくっている。
棟梁がいないとなんだか寂しいね、と話しながら仕事を始めたけれど
気付けば良い集中力と心地よいリズムで身体は動いていたように思う。
それはきっと僕の中に棟梁の残像が残っていたからだろう。
あの呼吸がいつの間にか身体に染みついていたのだ。

この２ヵ月間、棟梁の仕事を間近でみることができ
たくさんのことを学ぶことができた。

水平と垂直、解体の技、道具の使い方、仕事に対する姿勢。
どれも私の血肉となった。

今日はこれからその力を存分に発揮していく仕事机の製作をした。

水平と垂直を基本に、
解体した材を再利用して、
正しい工具で正確に、
急がず妥協せず坦々と。

我ながら良い仕事をしたと思う。
靴づくりにもきっと活きてくると信じる。