今日は希望学園の卒業式でした。
在校生も出席することができて、
在校生保護者も別会場でリモート参加させてもらうことができました。

大人になって初めて出席する卒業式。
こんなに感動するとは思いもしませんでした。

卒業生ひとりひとりから家族への感謝の言葉。
そしてご家族から卒業する我が子を祝福する言葉。
涙と気持ちのこもった一言一言が心に響いて、
いつのまにかそこに映っているのが、多聞と自分のような錯覚がして
僕も目頭が熱くなりました。

子供たちが「迷惑をかけてごめん。」と謝っていたことが印象に残っています。
謝るのは子供たちの居場所をつくれなかった前の学校や教育委員会、国のほうで
決して子供たちにそんな肩身の狭い想いをさせてはいけない。

自分の意志で目の前の学校に通わないと決め、
自分の意志で遠く離れた学校に通うと決め、
その自分の決断に責任をもって、今日の卒業式を立派にやりきった子供たちを
僕は心から尊敬する。そして最大限の祝福の気持ちを送りたい。

多聞も１年間の寮生活、よく頑張った。
自分で行くと決め、目標の１年間やりきった。
先生から聞いているから知っているけれど
悩んだこと、泣きたくなることがあっても、僕らの前では決して話さなかった。
僕らに話しても解決することじゃないとわかっているのだろう。
先生や友達としっかり向き合って、自分のちからで乗り越えて家に帰ってきた。
僕らの前ではいつも笑顔だった。
そんな多聞にいつも癒され、励まされ、笑わせてもらった素敵な１年間だった。

多聞は5年生も寮でみんなと暮らしたいそうだ。
寮の夜に月は欠かせない。