素敵なクリスマス会/12月24日

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午前中、秘密基地の解体作業。天井と壁はだいぶ撤去できた。
次は床を落とす。

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午後はのびのび小と希望中のクリスマス会。
コロナまん延防止のため、保護者はライブ配信を視聴することになっていた。
15時から17時、仕事を一時中断し、
聞司と恵子さんと3人で、お茶とお菓子を用意して、パソコンを液晶パネルに繋いで
まるで映画をみるようにワクワクしながら、開演を楽しみに待った。

15時5分、ちょっと早めにアクセスしてみると
会の前座で一本下駄のちんどん風の愉快なおじさんが子供たちを盛り上げていた。
こういうところがこの学校の面白いところだ。
10分になると、予定通りクリスマス会がはじまった。
最初は司会進行役さんの硬めの挨拶からはじまり
これは大丈夫かな~と一瞬不安になったのもつかの間、
紹介された副実行委員さんのこちらの緊張感を緩ませるゆるい可愛い開会の言葉は
これからはじまる子供たちの子供たちによる子供たちのためのクリスマス会を予感させるのに十分だった。

出し物はいつも有志を募るらしいが
今年はその数がとても多かったそうだ。
まず全部で10組以上あったと思う。
一組目は、小学生の女の子5人でダンスと歌の見事なパフォーマンスで、会場を華やかに。
次は中学男子がひとり出てきて、大喜利で名司会ぶりを魅せつける。
その次も、ひとりの中学生が難しい歌謡曲を美しく歌い上げ、アンコールを叫びたいくらい僕は感動していた。
それからもクイズやヒップホップ系?ダンスやコントなど盛りだくさんで、
たくさん笑ったあっという間の2時間だった。
僕もあの場所にいたかった。

高校時代、男子校で文化祭と言えば女子高生との出会いの場でそれ以上それ以下でもなく
大学時代、実行委員が予算を使い過ぎたことで、在学中4年間文化祭が開催されなかった経験の僕には
まさに理想のクリスマス会。みんないい顔していた。
普通高校生以上にならないと、あんなふうに他人前で自分を出すことなんてできないと思っていた。
小中学生のときに、このような皆が皆の違いを認め許容し合える関係を築くことなんて。

僕はわかってしまった。
僕が思っていた【子供】とか【子供らしさ】というものは、どうも間違っていたらしい。
ここにいる彼らは、僕の間違った子供の認識で捉えたら、とても大人びていて、自分をもっている。
他人と同じを求めらえる教育では、自分はあなたとは違うということを隠すしかない。
でもここでは自分を隠すようなことはしない。隠せないくらいいっしょにいることが大きいのだろうか。
ひと前で自己表現できることが素晴らしいということではなく、
それを受けとめ聞いてくれる人がいてくれることも忘れてはならない。(多聞は後者の典型だ)
表現することがいつも許されている環境があるということが重要なんだろう。
僕はそれが出来る人が大人であると思っていたけれど、どうもそれは大人の定義にしてはいけないらしい。
それは子供の方が本来得意であることなんだ。

先月の職業体験のときにも感じていたけれど、みんなとても素敵だ。
友だちになりたいくらい、十人十色様々な魅力で輝いている。
わざわざ遠い山の上の学校を選んだ理由はいろいろあると思うけれど
自分に嘘を付けなかったことはみな同じかもしれない。
それはとても素晴らしいことで、
これからも自分に正直に、遠慮なんか上手にならずに、
いまを精一杯生きてほしい。

彼らの将来がとても楽しみだ。でももし壁にぶつかることがあれば全力で支えたいと思う。

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そんなわけで今日の仕事は、17時からが本番。
今宵はプレゼントの用意もあるし
恵子さんはケーキを二つつくる仕込みで忙しい。

2021.12.24家族