朝散歩/9月3日

IMG_6402
多聞のリモート授業が延長つづきで、来週から3週目に入る。
8時から15時まで家に籠っての授業では、どうしても身体が訛る。
寮生活の日課である朝散歩ならすぐにでも実行できると思い
思い付いたら即実行。
朝6時、早起きして漫画を読んでいる多聞を強引に誘って外で出る。
しかし、そんな時に限って玄関開けたら本降りの雨。
一瞬怯んだが、ここは引けない。ここで家に戻ったら彼のためにならない。
抵抗するかな~と多聞の様子をみると、案外大丈夫そう。
「雨でもいってみるか?」「そうだね。」

多聞と2人で30分くらい散歩した。
2人で歩くのはけっこう久しぶりな感じがした。
聞司とは幼稚園の行き帰りをいっしょに歩いているけれど
多聞とはここ数年間、いっしょに出かけることは日常茶飯事でも
いっしょに歩くことはなかった。

散歩の間、他愛もない話をする。
これは聞司とも共通していることだけど
僕は将来の話、夢の話をいつもしたがる。
でも彼は将来のことなどあまり興味がなくて
いま楽しいこと、いま好きなことで頭はいっぱいのようだった。
それで僕はいま多聞が社会で日本地図を開いているのを横目で見ていたので
「もう少し大きくなったら北海道の学校とかどう?」というと
「いいねぇ。でもなぁ。お父さん、カブトクワガタはいるかな?」
「いるでしょ。」
「いや、~~~クワガタは本州までしかいないんよ。だからなぁ・・・」
「詳しいなぁ。でも北海道も暑くなってきているから、将来クワガタも住めるようになるかもね。」

そんな話をしているとあっという間に時間は過ぎる。

「東京のお祖父ちゃんお祖母ちゃんに会いたいなぁ。」と会話を切り出す時もあった。
「来年はきっと会えるし、それこそ大きなったら東京でお祖父ちゃんと暮らしてもいいよ。」
というと、
「お父さんも無理やり連れていく(笑)」と、多聞はみんなで暮らすことが夢のようだ。

散歩は身体を動かすことを目的としていたけれど
思いがけない発見があって、すごくいい時間だった。

同じ散歩でも、1人と2人では全く違う。

同じ会話でも、食事中と散歩中ではまったく違う。

ただただいっしょに歩く。妻とのたくさんのデートを思い出した。

2021.9.3家族