自立について/8月16日

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今日の仕事。
SHOEBASE製作。
3番目の面取りがうまく出来ると
革の裁断箇所、革の乾燥具合が◎であることがわかる。
後は、紙やすりとワックスでひたすら磨くだけ。

今日はひたすら磨きながら
「自立」について考えていた。
少し前、ブックピックオーケストラの川上くんが
たまに呼びかけてくれるオンライントークに参加した時のお題が「生きる力とは?」だった。
僕が子育てでとても悩んでいたので、自ら皆さんに聞いてみたくて提案した。
その時皆さんの生きる力について、いろんな考えがあってどの方もすごく面白かったけれど
そもそも生きる力って?いまもうそこで生きてるじゃん。
生きる力が必要とか、今の時代に求められているとか言うけれど
そもそももう持ってますけど、なにか。みたいなご意見が衝撃だった。

「生きる力」は「ひとりで生きる力」と捉えがちかもしれない。
誰にも頼らないこと、自分で考え、自信をもって実行できること。
それが自立していることであり、そんな人に目指すべきで、育てるべきだと。

多聞を今年から平日は寮生活の小学校に通わせたのは
親の支えなしで、ひとりで生きる力を身に付けるためではない。
親の支えがなくても、友達や他の大人の支えも居心地よいものだと体験してほしかったからだ。
わからないことは聞けばいい。
できないことは頼ればいい。
自分の答えが不安なら、他人の答えを好きになればいい。
そんなあなたもオンリーワンにはかわりはない。

東大の熊谷晋一郎先生が「自立とは依存先を増やすことだと」と言っている。
本当にそうだと思う。
ひとりで生きている生物はいない。
みんな本当にたくさんの他に依存して生きている。
生きる力は自分の中ではなくて外にある。

多聞は自分が弱い存在だと思っている。
正確に言えば、自分のウィークポイントを知っている。
それでいい。自分を客観的にみることはとても大事だ。
そして、他人に頼れることも才能だ。
上手な頼り方。すなわち上手な愛し方をおぼえることだ。

そこんとこ100点満点の多聞には、ほとけに説法だったかな。