この町の学校について/7月8日

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今日の仕事。このところ八方ミシンを回していない。

全国各地の過疎化地域で
学校や幼稚園の統廃合が進んでいる。
吉備中央町もそのひとつ。

統合するならば、希望のある魅力的な学校をつくるというけれど
こどもたちを第一に考えてつくるというけれど
本当にそうだろうか。

人数が少ないから、学校をまとめて人を増やすことくらいしか
考えていない学校づくりに、希望も魅力もあるだろうか。

学校は多様な人が集まる集団生活を学ぶ場所だという見方をしているけれど
数をまとめて同学年で縛ること自体が多様とはかけはなれている。
人数が少ないから他学年との交流が必要となって共助生活ができるという見方もできる。

まだ少ないよりも多いほうがよいとか
段々と増えていく、段々と広がっていくことが良しとされる価値観が多数のように思える。
数年前に中学校を一つにしたこともそうだ。
幼稚園から小学校、小学校から中学校、その繰り上がりの度に人が増えることを当然のようにしているけれど
僕は逆の方が良いと思っている。
中学校はもっと専門性をもっていい。みんなで同じことをする必要はない。
3年間ずっと同じことをする必要もない。
高校へ向けてしっかり準備をしてほしい。

送り迎えが大変な面もあるが、幼稚園と小学校は一つでも良いと思う。
どんなに遠くても30分~1時間あれば行けるはず。
自分にとっての町が広がることになる。
12歳まで少しでも広い世界を見た方がよいと思う。大きくなってからでは遅い。

たくさんの場所でたくさんの人に囲まれて暮らしている実感を育み
大きくなるにつれて、その中からどこで誰と何をするのかを選び、絞っていく。
いまは逆に段々と広い世界を見せられて戸惑う人ばかりだ。

学校を選べるようにしてほしい。
選べるようにしたら、人気ある学校とそうでない学校で差が出てしまうというけれど
同じような学校をつくろうとするから、学校に優劣がうまれてしまうだけだ。
特徴も教育方針も異なる学校をつくればいい。そこに優劣はない。

魅力ある学校とはなんだろうか。
おそらくそんな学校はない。学校ひとつで叶えられることじゃない。
子供を大切にする学校とはなんだろうか。
それも学校という狭い社会ではつくれない。
もっともっと学校という狭い世界を壊して、
教育を町全体に、社会全体にちりばめて、子どもの居場所をつくりたい。

今日は靴をつくりながら、ずっと学校のことを考えていた。

2021.7.8家族