日用美さんから来月のＤＭが届いた。
新作の【ＨＯＵＳＥ】のお披露目。

今日ちょうど良く【ＨＯＵＳＥ】に使っている羊革も届いた。
まだ日焼けを全くしていないのでかなり白い。
これからこうして室内に広げて少し日焼けさせる。1週間くらい。

半年前の革と比べてみるとこんなに違う。
使っていくともっともっと濃くなる。タンニン鞣しの特徴。

【ＨＯＵＳＥ】は表革だけでなく、裏革も羊革。
表は帆布を使っているところもあり、革の面積は全体の３分の２程度だが
裏はまるまる全て羊革で包んでいる。
その柔らかな特徴を最大限に活かすために、
通常は爪先と踵部分の表革と裏革の間に別の革を挟み硬化させるのだが
それをしないで、羊革の質感だけが伝わるようにしている。

普通はそれだと柔らかすぎる靴になるが、
アッパーが自立しやすいように表裏別々に立体的に縫製していることと、
ＳＨＯＥＢＡＳＥという靴の芯材【ＣＯＭＭＯＮ ＳＨＯＥ ＰＯＣＫＥＴ】を内蔵していることと、
ミッドソールもアウトソールもＳＨＯＥＢＡＳＥをさらに支えるように成型していることで

実はやり過ぎなくらい頑丈な靴になっている。
アウトソールもＳＨＯＥＢＡＳＥも修理可能であり
羊革もタピール社のレザーメンテナンスで丈夫に長持ちできる。
僕自身の【ＨＯＵＳＥ】は生涯この１足だけで十分。
墓場までもっていくつもりだ。