外反扁平の木型調整/5月7日

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外反扁平をそのままに作るのは、先天的なその人の特徴の場合。
矯正して作るのは、後天的なその人のウィークポイントの場合。
僕個人の印象では、
靴に悩む外反扁平の割合は、前者は1割、後者が9割。
どちらの場合も、足に合う靴を探すのは難しいが
特に前者の場合はおそらく既成靴では皆無だろう。
足に合っている感覚そのものを体験したことがない。
でも大抵の人は、こんなものだろう。と割り切って履いている。
心地よさで選ぶのではなくて、なんとなく履ける靴を選ぶ。
でもどうしても合わない人もいる。
今日の仮合わせのお客様はそのタイプのお一人。
合わない靴を履き続けて、指が変形し、
履きならした靴も変形し、それが歩き方にも悪影響を起こしている。

段階が必要かもしれないと思っている。
姿勢や歩き方を時間をかけて直した方が良いと思っている。
きっとそれは個人の特徴という枠を超えてしまった
後天的な病に近い。

でも矯正による違和感を耐えることはできないだろうし
それを強要することもできない。
今のままでもストレスない靴をつくることが、求められている。
できないことはないと思っている。
いままでやったことがないだけだ。

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多聞の足元だけど
これだけみると、なんだか大人っぽくなってきたなぁ。