心から必要とするとき/3月20日

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今日の仕事。
2015年、石田のりかと企画した「巡るイノチ 革の靴づくりWS」で
参加者さんがつくったCOMMON。
靴底ゴム修理だけで本来済むはずだったのですが、
僕の選択ミスで、本底につかった革の強度が思った以上に弱かったことが原因で
本底も少しすり減りダメージを負ってしまいました。
そこで本底材料の革を栃木レザーへ交換。厚みも0,5ミリ増し。
革の堅牢さは栃木が一番。これでまた5年は大丈夫。

シューベースも栃木レザーヌメで出来ています。
メンテナンスには先日仕入れた【タピール社のレーダーフェット】
指先で塗り込んで布できゅっきゅっと磨くとバッチリです!
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【定価1,600円+税】ですが
靴の購入者の方は
消費税160円はサービス致します。

タピール社のHPのはじめの言葉にもあるように
 Since 1983, Tapir has been producing high-quality care products exclusively from natural raw materials.
 Consistently natural and transparent are not only our recipes but also the philosophy of the manufactory.
1983年の創業以来、
天然原料のみから高品質なケア用品を作り続けてきた哲学に
僕はこの上ない尊敬の念と大きな信頼を寄せています。

素足で履くのが一番心地よい革靴をつくりたい僕にとって
革靴をおなじ生き物のように思っている僕にとって
これまでのケア用品は、
お手入れしていても手も鼻も足も素直に喜べず、
ケアも怠慢になり、気が重くなる負のイメージでした。
だから、水で洗える靴とか、ハンドクリームとか
ずっとそんなふうに使ってきました。

でもタピールは、
指先の感触が気持ち良い。香りも楽しめる。
ケアをすることで、ケアされていく。
これこそずっと求めていたケア用品でした。

ずっと存在は知っていましたが
今使っているケア用品が使い終わったらと思いながら
数年経ってしましたが、それでも遅かったとは思っていません。
いいタイミングで移り変われたと思います。

心から必要とするとき、それが本当に一番の出会いの時です。

2021.3.21タピール, 修理の靴