白鞣し革のストラップサンダル/4月10日晴れ 鎌倉にちようび
鎌倉の日用美さんで、サンダルづくりをしました。
このストラップサンダルは、もともと誰でもできるWS用に考えて作ったサンダルで
これまでもいろんな場所でたくさんの方と作ってきました。
てのひらワークスのなかで一番古い靴のひとつです。
履く人がその履物をちゃんと理解していることは、とても大切なことだと思っています。
シンプルな構造だから、その仕組みがわかりやすく
すべて修理交換ができることが特徴です。
白鞣し革は、千年前に大陸から伝わった古来の鞣し革です。
塩と菜種油のみで鞣される革は、どの動物革も温かな乳白色となり
刻々と美しい光沢が現れます。
昔は包帯としても使っていたそうです。
だからストラップサンダルは白い包帯のようですね。
履くことで足が癒されそうです。
嬉しかったのは
鎌倉の時にサンダルを注文してくれたHさんが参加してくれたこと。
申し込みからわかっていたので、この日を本当に楽しみにしていました。
昨秋の靴づくりにも参加してくれたAさんとIさん。
お二人とも靴を履いてきてくれて、ご感想も聞くことができました。
Aさんは少し緩く感じるため、インソールの調整をすることに。
青いサイドゴアのIさんはとても面白いお話しをしてくれました。
最初は足に合う感じはなく、なにか違和感のほうが気になって、「こんだ、こんなもんか。」と(笑)
でもしばらくして、電車にのりつり革を持って立っていたら
自然と体がゆっくり回転して、ぴたっと靴と足が合ったそうです。
この時に、自分の体が今まで捻じれていたことに気付いて
靴と合わない理由もそれだったと納得した、というお話でした。
それからは靴を履いて歩いて、身体のゆがみをチェックしているIさん。
彼女は足のスペシャリストで、足からの整体をお仕事にされています。
そんな彼女のお話はとても説得力があり、
僕の中で靴づくりがますます楽しくなりました。
また昨秋の展示会で、靴の注文してくれた
MさんとWさんには、この日その靴を手渡すことができました。
とても似合っていて、可愛らしかった。
昨秋の展示会は清野工房のホームスパンとの合同展でした。
その清野さんにも参加していただき、
同じ手づくりをされている方にこうして興味を持ってもらえることは
本当に光栄なことです。ありがとうございました。
また、某有名鞄店のTさん。同じ革を扱う方の参加も嬉しかった。
最後になりますが、
こんな素敵な日を企画してくださった
日用美 浅川さんに、心から感謝します。
ありがとうございました。