ほんとのはなし/12月15日

ブックピックオーケストラの川上さんからの
お誘いをうけ、こんな面白いイベントに出させていただくことになりました。

以下、川上さんのFBより抜粋です。

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一冊の本をきっかけに、参加者ひとりひとりの体験から、対話を通して読書の可能性を広げていく、オンライン読書会「ほんとのはなし-自分の環世界を見つめよう-」。https://store.tsite.jp/…/event/shop/16946-1253351105.html 

  12/22(火)の第3回は、岡山県の吉備中央町で、
  ひとりひとりの足に合わせた、誂え靴を作られている靴職人の小林智行さんをゲストに、
  伊藤亜紗さんの『手の倫理』をきっかけの本として、対話をします。

  伊藤亜紗さんは、目が見えない人や耳の聞こ言えない人、四肢を切断した人など、
  さまざまな障害を持つ方がどのように自分の身体と付き合い、使いこなしているのか、
  ひとりひとりに向き合いながら研究をされています。

  その研究の中でさまざまな人の身体にさわったり、ふれたりする経験が増えたことから
  人間関係の主要な役割を果たす、手の働きに注目されて書かれたのが、
  今回の課題図書『手の倫理』です。

  一方、今回のゲストの小林智行さんは、
  もともと義肢装具を製作する会社に勤められていて、
  病気やケガで足を失った方の足の代わりとなる義足や、
  足や腰などの痛みなどを軽減するためにつける足の装具の製作に関わってきました。

  小林さんはその経験から、靴を歩くための足の延長としてとらえ、
  いわゆるフルオーダーという言葉の意味を越えて、ひとりひとりの身体に合わせて誂えた靴を作られています。

  伊藤さんは「手」から、小林さんは「足」から、というアプローチの違いはありながらも、
  障害といった特異点をもった身体と関わることから、
  健常者も含めた「身体全般」に対して、お二人とも新たな世界の可能性を切り開かれているように思います。

  お二人の仕事に触れていると、一見、自分とは全く共感できないと思われる他者の身体に意識を重ねることで、
  見慣れた自分の世界の限界が大きく広がっていくように感じられます。

  今回の「ほんとのはなし」では、
  たとえば健常者と障害者のあいだに曖昧に引いてしまっているような、
  さまざまな身体の境界線をはずして、みなさんそれぞれの身体から広がっている環世界について、
  対話を重ねられればと思っています。

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ご興味のある方は
ぜひご参加ください!

2020.12.15book pick orchestra