みなさんの心ひとつで、どんな料理もご馳走になる。/11月28日

昨日27日、精進料理研究家の藤井まりさんが
ノリランカ農園で料理教室をひらかれました。

ノリランカ農園の原田夫妻と10年来のお知り合いで
その縁でこれまでも岡山で教室をされてくださっていたのですが
僕はそれにタイミングが合わず、今年も都合が合わなかったのですが

前々から藤井さんが外反母趾で靴に困っているとうかがっていたので
今回は、教室が終わるころなら少しだけお互い時間に余裕があることがわかり
その1時間、靴の相談を受けることができました。

外反母趾ではあるけれど、踵や土踏まずはとてもしっかりと地に立っていて
まずその姿勢、佇まいに美しさと力強さを兼ねた魅力を感じました。

座っているよりも動き続けることが性に合っていると言われるとおり
その所作の中に美しさがみえ、一つ一つの動作から生命力が振りまいているような
慈愛にみちた優しい方でした。

帰宅してから
そんなお方の歩く道具をつくれるだろうか、すこし不安にもなりましたが

藤井さんのHPからプロフィールを拝読し、
不安な気持ちはどこかに吹き飛んでしまうくらい
とても感銘を受けました。

一部抜粋します。

 藤井 まり

 僧堂に入って本格的に仏教を学んだことのない私が、精進料理を教えさせていただく事に、最初は戸惑いもありました。
 今は、家庭で家族の健康を守る女性たちと同じ立場で、
 生活により身近な精進料理を伝えさせていただくことが、私の仕事だと感じています。
 夫や知人の僧侶の方から教えられ学ばせていただいた、料理の仏教的なとらえ方、料理の心などについても
 簡単にふれています。
 精進料理は、技術としての上手下手よりも、料理に込めた思いがもっとも大切といわれます。
 レシピどおりに作っても、すべて同じ味にはなりません。
 精進料理とは“まごころの料理”だからです。みなさんの心ひとつで、どんな料理もごちそうになるのです。