同じ<靴を履く人>として/8月12日
「僕はよく歩くから靴がすぐ傷んでしまう。だから靴はいつも使い捨て。お金をかけることができない。」
僕がてのひらワークスを開業して間もないころ、
友人が靴をオーダーしてくれた時に、その正直な考え方を話してくれました。
僕も靴は消耗品。その時も今もそう思っている。
でも捨てることはない。消耗したら修理して使う。手を入れて使う。
捨てない。というより捨てられない。
それはこの手でつくったから。愛着があるから。
この靴もとっても履いてくれていました。クタクタでぼろぼろでした。
それだけでも僕はとても嬉しいのに
さらに、この方は直して履けるなら、捨てずにまた履きたいと修理をお願いしてくれたことは
作り手の立場を通り越して
同じ<靴を愛する>ものとして、その気持ちに共感し、協力したいと思えました。
今日、しっかりと修理することができました。
早くご主人のもとへ届けたいです。