予感とサプライズ/7月19日
昨日に続き、再び田んぼで巨大ヒキガエル探し。
お手当は見つけられなかったけど、ヤゴを発見したり、キジの羽根を見つけたり
たった30分の探検に心は踊ります。
その予測不能のことが飢えているのはむしろ大人のほう。
子どもにとっては、そんなこと日常茶飯事なのかもしれない。
教育の目的はなにか、いつも考えます。
知性を高めることでしょうか。
個性の伸ばすことでしょうか。
なんか違う気がします。
それは結果そうなれば良いというのが今の心境です。
僕ら人間は、生きている限り
この身体や社会や地球や宇宙に大事なことを教わっている。
そしてそれを生きがいにできる生き物。
教育の目指すところの手掛かりはその辺りにあるような気がしています。
久しぶりにヒグラシの声も響いていました。
今日もいい一日だったな。なんて思っていたら、今日最後に一番のサプライズ。
夜8時、いつものカブトムシクワガタ探し。
外に一歩出た時、雨で土と草が混ざりあった湿った空気が漂っていて
僕は直感で思わず「今日はいるぞ。」と独り言をいうように、子供たちに伝えました。
たまに子供達を盛り上げるために調子のいいこといっちゃったりもしますが
今日は確かにそんな気がして、とても不思議な感覚でした。
7月の大雨の前は、ノコギリクワガタとかコクワガタとか毎日捕まえることができたのに
大雨以降、あまり出会えなくなっていました。
それでも子供たちは雨が降ってなければ、必ず探しに行きます。
聞司は見つからないと泣いて悔しがります。
いつもの木に行くと、早速大きめのノコギリクワガタ発見。
これは幸先いいぞと思っていたら、メスのクワガタも発見。
今日は予感的中だね。と喜んでいたら、
さらにブーンという大きな音を立てながら、僕の目の前をクワガタが飛んでいる。
これを捕まえようと暗闇の中で虫捕り網を振り回していたら
普段目に入っていなった椿の枝に網が引っかかってしまいました。
網を外そうとした時、サプライズは起きました!
そこにはなんと、大きなカブトムシがいるじゃないですか。
僕の目の前、手の届くところ。灯台もとぐらし。
82ミリの大物です!!!
今日の外の空気は、僕の人生で数少ない思い出のなかにあったものだと思います。
この匂いを僕は子供のころきっと嗅いだことがあって、その日僕は心ときめく経験をして、
だから、今日外に出てその匂いに包まれたとき、「今日はいる。」と経験が教えていると感じたのだと思います。
眠りにつく前、子供達は僕の真似して
「今日はカブトムシがいそうな匂いがしたよね!」と言っていた。
きっと彼らの身体にも、今日の雨と土と草が混ざり合った空気がインプットされた。
これはいくら図鑑をめくっても、言葉で説明されても絶対わからない。
肌で体感することで、初めてわかる。
闇雲に探しても面白くない。
いろんなことを経験して、それをしっかりと活かして
能動的に自然と接することで、僕らはもっと人生を楽しめる。
当てにならないような予感も
予測不能は出来事も
生々しい確かな真実。