正直に生きる/7月1日

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今日の田んぼ。
田植えから約40日。
1粒の種籾からこんなに大きく育ちました。
風にそよぐ緑の波音。

今日は1年ぶりに大学病院へ。多聞の受診があり行ってきました。
身体をチェックしながら先生は「足の硬さがなくなり、柔らかく、そして筋力も付いてきたね。」と
多聞のこの1年の変化を喜んでくれました。
田んぼの中も今年から恐れずに入ってこれるようになったのも
身体が成長していることと大きく関係しているのだろうと思いました。

こだわる意志が強くなってきたことも最近目立ってきた変化であると
相談もしましたが、それに対する先生の回答を聞いてとても良い勉強になりました。

こだわりを持つことは、僕のような仕事では必要なこと。
でも、こだわることが常に正しい選択かというとそうじゃない。
こだわりを捨ててこそ、前に進める。実はほとんどがそう。
こだわって、こだわって、こだわって、でも最後に諦める。その繰り返し。

日常生活でもいろんなことを諦めて、見ないように考えないようにして暮らしている。
そういうもんだから。と常識という檻のなかに自ら入る。
でも入りたがらない人もいる。入ってしまえば自由こそ奪われるかもしれないが
安心できる日常が手に入るけれど。

そもそも、この世界は人間がつくった常識の世界ともうひとつ、宇宙の原理の世界があるように思う。
子供たちはその宇宙からやってきて、すこしずつ人間の常識世界へと移行していく。

社会性を学ぶということは、常識を身に付けていく作業。
それはもちろん受け入れないとこの先、生きていくことは難しい。
けれどそれが唯一の正解ではないという真実をこどもたちは生まれたその日から知っている。

諦めることの連続で、いつの間にか諦めることに慣れてしまう。それが楽だから。
だから「楽になれ」と多聞にもいつも思う。だいたいでもいいよっていう助言には聞く耳を持たない。
こだわるところはひとぞれぞれ。
僕だってがんこおやじだ。
でもおかげで自分の仕事ができている。自分の暮らしが出来ている。

こだわりを持つことは大事。
でもこだわりは捨ててこそ、新しい道は開かれる。
常識を持つことは大事。
でも常識は真実ではない。自分の気持ちに正直に。
先人から学ぶことは大事。
でも自分を知ることが本当の成長。あなたは唯一の存在だから。

2020.7.2家族, 自給自足