手感/11月24日
このところ、仕事も私事も考えてばかりだったから
今日は何も考えずひたすら削って磨くモードに身体も心も向いてしまい
こうなると全ての予定を無視して、己のやりたいようにやらせるしかない。
削るは目も大事で、頭で判断するところもあるけど
磨くは指先の感触が大事だから、手で判断する。
この感覚がフル稼働されている時は、時間を忘れ夢中になれる。
でもここで、この一足一足全てが同じようにいくとは限らないことが厄介だ。
革の厚みとか硬さとか微妙な差があるから、イレギュラーもそこそこ出てくる。
手が伝えてくれる情報は目からのものよりも、複雑で深みがある。
履物という身体の延長をつくる仕事にとってなによりも大事にしなきゃならない。
目で見た感覚では、大した差に感じなくても
手で触った感覚だと、決して素通りできない問題があったりする。