休日は終日大工仕事/3月5日
棟梁に「綺麗に切れてる」と褒められた。
このところずっと悪戦苦闘していた玄関の仕上がりがようやく佳境を迎えた今日。
この労いの言葉は次の部屋へ取り掛かる前の十分なエネルギーチャージになった。
棟梁は全部は教えてくれない。
自分で考えることの大切さを知っているからだ。
道具の使い方の基本は教えることはできても
ひとはみな違うから、
目線、姿勢、力加減は自分の身体で培っていくしかない。
ぐいぐいと引っ張るように【育てる】ことはできない。
【育つ】力が迷まわいように、その道しるべとなるだけ。
今日の棟梁。
「小林さんくらいの歳にもどりたいですよ。」
僕くらいの時に独り立ちしたらしく
仲間といっしょにいろんな現場を経験したことを懐かしそうに話してくれました。
いろんなことを覚えて学んで、一日一日成長していくことが楽しかったのだろうと思います。
毎回違う仕事をすることでいえば、大工も靴屋も似ている。
そういえば以前、棟梁に
「新築、改築、どちらが好きですか」と聞いたら
迷わず「改築」と答えてくれた。
理由は「自分で考えてつくることが、難しくて面白いから。」
すごく共感できた。
自分の手を使う醍醐味はここにある。